ご挨拶

Greetings

年末のご挨拶

イスラエル情勢含めて

  • 2023/12/25



    皆さま

    クリスマスそして年末年始と、お忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
    少し早いのですが今年1年を振り返り、年末のご挨拶をさせていただきます。

    このメッセージを書くにあたり、私の年始のご挨拶を始め昨年12月から続けてきた「お知らせ」に掲載した各種情報を読み直しました。弊社のような小さな会社は自分自身が情報発信を心がける必要があると考え、できる限り毎月、各種情報を掲載するように心がけています。いろいろな情報を提供することができたという意味では、その取り組みはおおよそ成功していると判断しています。一方、年始に掲げた私のご挨拶通りの1年を過ごすことができたかと振り返ると、1年間その時々の反省ばかりが頭をよぎります。今年は私の人生で初めて、海外から食品原料を安定的に輸入することの難しさを痛感した1年でした。過去にも数多の危機に直面しましたが、継続的・構造的に安定した輸入を続けることが難しいと初めて実感した1年です。

    まず、北米からの食品大豆の輸入です。
    北米農家がNon-GM大豆の作付けを減らす中、契約した数量を確保することすら難しい1年でした。Non-GM大豆そのものが手に入らないという最悪の事態を想定するのはまだ時期尚早ですが、少なくともここ数年は事態改善しないと判断しており、対応する新たな戦略を構築しています。

    次がイスラエル産冷凍濃縮果汁。
    1948年の建国以来、大小を問わず数多くの戦争・紛争を繰り返しているイスラエルですが、今回のGaza侵攻は考えるところ大でした。イスラエルのメーカー・サプライヤーとの日頃の会話から、何かあれば徹底的に抗戦することは理解していましたが、今回ここまでの対応をするとは少々予想外でした。ハマス側に兆候があったにも関わらず事前対応しなかったこと、準備不足により戦闘が長引いていること、米国を含めた世界各国の理解・支援を得ることが難しくなっていること等が停戦を難しくしています。歴史を振り返るまでもなく、この地域では勝者と敗者という明確な線引きは不可能であり、どう共存していくかだけが唯一の解決策です。日本の各種報道とは違いイスラエル国内では大きな問題はなく、イスラエル産果汁は引き続き安定的に供給できるとの現地メーカーのコメントです。 しかしながら、現地では日一日と死者の数が増えていることを考えると、一日も早い停戦に向け関係者一同が知恵を絞り努力していくことを期待するのみです。

    クリスマスと新年にあたり平和で安定した世界となること、その結果、安定した食品原料の輸入が継続できることを切に祈りながら、年末年始を迎えます。
    皆様、どうぞよいお年をお迎えください。


    Jサイツ株式会社
    代表取締役 齋藤政人